SAKURA社 海外サポートメンバー@ウズベキスタン

海外サポートメンバー@ウズベキスタン

5冊の紙芝居を携えて、真緒さんがタシュケントに到着しました。2024.8.26

山口真緒(やまぐち まお)

大阪出身。元小学校の教員として、大阪、長崎で勤務。青年海外協力隊に小学校教育隊員としてウガンダの小学校にて2年間勤務。
帰国後、日本体育大学の特別研究員として東京パラリンピックの参加国拡大支援事業やウガンダの初等体育の普及に従事。
教育プロジェクトマネージメントの経験を踏まえ、ロンドン大学にて国際教育開発学の修士取得。
2023年4月よりタイガーモブ株式会社に就職。全国の高校の総合的な探究の時間のカリキュラムデザインや対面・オンラインでのファシリテーション、短期海外研修のプログラムデザインや現地運営をして、「自分らしく」生きる若者を増やす活動に尽力。

海外サポートメンバーとしての抱負

ウガンダで活動をしているときに偶然見つけた、面白そうな動物の物語。一冊買って、家の近所の広場で子どもたちを集めて読むことにしました。読み始めた時は十人もいませんでしたが、通りすがりに何かやってるのかなと興味を持った子どもたちが一人二人と集まってきました。気づけば何十人という子どもたちが周りにいて、普段は元気に飛んだり走り回ったりしている子どもたちが、しーんと静かに真剣な眼差しで、小さなその絵本を見つめています。「もう一冊読んで!」物語が終わると、みんな口々に叫び始め、なかなか帰してくれませんでした。
この時、絵本のもつ力をひしひしと感じ、いつかまたこうやってたくさんの子どもたちの前でお話を読みたいという思いをもつようになりました。

つい最近、小さい頃に公園で見た紙芝居に、大人になって偶然出会いました。紙芝居師の迫真の演技力や聴衆を巻き込んで一体化する空間。改めて紙芝居の魅力に惹かれると共に、そこにいる人たちの心が繋がったような感覚になりました。

私の中で2つの出来事が重なりました。
「世界中の人と紙芝居の輪、そして心の和を作りたい」

偶然、知り合いの紹介でSAKURA社の高橋さんと繋がり、同じ思いをもたれているのを知りました。これは、どんどん突き進むしかないという思いが込み上げてきて、私の紙芝居師としてのデビューは中央アジアのウズベキスタン。テレビで観るくらいで、行ったこともなく、言語や宗教も異なるウズベキスタン。
「どんな人たちが紙芝居に興味を持って聞いてくれるのだろう。」
「ウズベク語で伝わるかな。」
初めての試みで色んな不安がある一方、心の中にはウガンダの子どもたちの絵本への眼差しがしっかりと残っていて、絶対に面白いと感じてもらえるはずという、ワクワクする気持ちもあります。絵本とは違ってみんなで一緒にお話を楽しむ空間に触れて、紙芝居の面白さを存分に味わってもらえるように、私自身が楽しんで紙芝居をすることを、まずは第一の目標に掲げてやっていこうと思います。

また現地での紙芝居の様子をお伝えしますので、楽しみにしていてくださいね!

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